渋谷の内科で紙の保険証を提示すると自己負担が増える

いつも通う渋谷の内科でいつも通りに健康保険証を提示し、診察や検査を受けた後、窓口で料金を支払う際に今までより少し請求される金額が増えたことに気がついた人は多いでしょう。これは、2022年秋から2023年春にかけて診療報酬制度の改定が行われたことが理由です。診療報酬制度の改定は頻繁に行われていますが、2022年秋から2023年春にかけては保険証機能を付加されたマイナンバーカードの普及を目的としても実施されました。まず、2022年10月に電子的保健医療情報活用加算に代わって、医療情報システム基盤整備体制充実加算と呼ばれる項目を新設しました。

これは、患者に関する情報の収集の仕方を診療報酬によって評価するものですが、その点数はマイナンバーカードを用いたオンライン資格確認を実施した場合より、実施しなかった場合、つまり従来の紙の保険証を使って資格の確認を行った場合の方が高く設定されています。医療情報システム基盤整備体制充実加算は、2023年3月までは初診時のみの適用でした。しかし、同年4月からはオンライン資格確認を行わなかった場合の点数が初診時と再診時の両方で2点上乗せされ、再診時も適用されるようになりました。2023年7月の時点では、この報酬点数の上乗せは12月までの期間限定の予定ですが、マイナンバーカードの普及の状況によっては延長される可能性があります。

渋谷の内科を受診したときに費用に医療情報システム基盤整備体制充実加算の分が追加されているかどうかは、窓口で交付される診療報酬明細書を見ればわかります。渋谷以外の内科でも、保険診療を受けたのであれば、明細でこの加算が行われているかどうかがわかるので確認してみましょう。

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